庭蝉住研究所のアプローチ

千葉市の造園・建築計画補完・ガーデニング│庭蝉住研究所

庭蝉住研究所の考え方を簡単な例を幾つか取り上げて説明します。

上の写真はデッキ上に設置したベンチです。ベンチ位置はデッキの中で最も望ましい位置に設置しておりますが、ベンチの下には実はエアコンの室外機が有るのです。室外機はデッキより背が高く、デッキ面から頭が出てしまうため我々がベンチなどを設け室外機を隠すわけですが、建築物設計の段階で私がアドバイスすることにより造園設計にも無駄にならない位置に室外機や外部配管をうまく配置することができます。上のブラケットライトも然り、同時進行で造園設計もしているからこそこの位置にライトを設置できるのです。また、これらのアドバイスをする事により、室内でのエアコンの位置が無理に変わる事もありません。

次に上の写真をご覧ください。玄関ポーチの景色です。最近の新築ではポーチの階段が2〜3段、或いはそれ以上という場合が多い。また階段も割と急な階段になっていたりするのですが、それは建築基礎工事に力を入れているためどうしても基礎高が出てしまうからです。それ自体はもちろん構造上素晴らしいことですが、これも造園と一緒に建築を考えることにより、ワンランク上の豊かなポーチにする事ができるのです。段数を減らす工夫や、よりゆとりのある階段を設計できるわけです。建築家の方は案外と玄関ポーチの景色をおろそかにしてしまいがちです。家の顔とも言うべき玄関も、その内側から設計を始めていて、外のポーチは造園会社が適当に帳尻合わせをしてくれるから関係ない、という考え方になってしまっている事が多くあります。これには気をつけなければいけません。あくまで玄関とは「家の顔」ですから。またポーチと言うのはただ四角いという必要もないのです。そこは造園の自由度を取り入れて、写真の様に駐車場のピンコロの円ラインに合わせてデザインすることもできます。この方が、四角いポーチよりも動線がスムーズになります。隣のデッキも同じラインで作っているため玄関の景色に繋がりや広がりも出ます。

今回の投稿はホンの一例に過ぎません。庭蝉住研究所の作庭例は今後も随時展開していく予定です。

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